RBNZ政策金利の動向に注目
【本日のトレードポイント】
-ドル円は失速-
昨日の東京市場では「本邦実需勢からの売りが散見されている」との指摘もあり、一時104.822円まで値を下げました。対して、クロス円などでドル売りが進んだ影響からユーロドルは1.1837ドルまで上昇。欧州市場では、今週から出回っている新型コロナワクチンの期待感を背景に再度105.49円の日中高値を付けましたが、その後失速しNY市場終わりまで、105円台前半でのもみ合いで終わりました。
-RBNZの政策金利の行方-
本日のイベントはRBNZ(ニュージーランド準備銀行)政策金利発表と同声明文になります。今回も0.25%の政策金利据え置きの見通しですが、前回の会合ではFLP(貸し出し向けの資金供給プログラム)やマイナス金利などの具体的な追加刺激策を挙げており、FLPに関しては近々準備できるとの一部報道があります。隣国オーストラリアでは豪州中銀がすでに0.25%から0.10%への追加緩和を実施したばかりで、コロナウイルスによる世界貿易の低下に加え、対中国のスタンスの迷いにより経済成長が落ち込んでいるニュージーランドでも追加緩和も視野に入れても不思議ではありません。この点から、本日の発表で緩和実施を行う可能性も少し程度ながら見込む必要がありそうです。仮に実施を行った場合は円買いが強まりますので、政策金利発表時は目が離せない展開です。