雇用統計無事消化
【本日のトレードポイント】
-自律回復の軌道乗ったか-
先週末に発表された米雇用統計では失業率が6%台まで回復し、回復の鈍化が心配された先月までに比べて好調な結果となりました。ただ、米選挙の先行き不透明感がドルの上値を抑えにいっており、ドル円は103円台前半での推移となりました。リスク選好度の高さも維持されており、ドル売りの流れは止まりません。マーケットの一部では101円台まで下げる可能性も囁かれており、過度なドル安に注意が必要です。
-ブルーウェーブは断たれた-
大統領選および議会選挙も引き続き注目が集まります。民主党が過半数を獲得すると確実視されていた下院のみならず上院も民主党と共和党で獲得議席数が拮抗している状態です。ただ、民主党が過半数の議席を獲得するとのマーケットのコンセンサスは崩れていません。ねじれ議会(上院-共和党・下院-民主党)となればバイデン政権の求める大企業や富裕層への増税が遠のくため、両党の歩み寄りがなされるだろうとの見方もあります。
大統領選は依然として激戦州での開票作業が進んでいます。ジョージア州では再集計を行うとの発表があり、他州においてもトランプ陣営が多数の訴訟・訴訟準備を行っており長期化は必至でしょう。