GAFAの好決算も強気にはならず
【本日のトレードポイント】
-ECBは12月に行動-
東京市場のドル円は仲値にかけて上昇し104.50円まで上昇したものの、買いが一服すると上値の重さから104.35円付近まで失速しました。欧州市場ではECB理事会での追加金融緩和の思惑からユーロ売りが出され122.60円から121.95円付近まで急ピッチに下落しました。ECB理事会では金融政策の変更がなかったものの、理事会後の会見でラガルド総裁が「12月の理事会ではあらゆる手段を検討」「12月に行動するということにほぼ疑いはない」と述べて、追加緩和を示唆しユーロ売りが強まる場面がありました。もっとも、NY市場ではイベント通過後とあって静かな相場となったほか、NYクローズ後にIT大手のGAFA(Google Apple Facebook Amazon)の決算待ちの様相となりドル円は104.60円付近で取引を終えました。
-月末フローに警戒-
本日は独仏欧第3四半期GDP(速報値)、米PCEコア・デフレーターが予定されています。GAFAの決算は各社、予想を上回り好決算になったことを受けて投資家のリスク志向は改善したものの、新型コロナウイルスの感染拡大や米大統領選挙、ブレグジットと不安心理を高める材料が揃っていることから短期的な戻りは期待できますが、強気一辺倒にはならないとみてます。本日は米経済指標を眺めながら、ヘッドラインや週末ロンドンフィキシングでの月末フローが意識されそうです。また、来週の米大統領選挙を前にトランプ大統領のツイッターなども随時チェックしておきたいです。