米経済対策の動向に注目
【本日のトレードポイント】
-リスク選好的なドル買いもドル円は失速-
昨日のドル円は5・10日(ゴトー日)の仲値に向けた買いから105.61円まで上昇しました。欧州市場に入ると米国の追加経済対策や新型コロナワクチン開発への期待感から買いが先行し日通し高値となる105.746円まで買い上がりました。もっとも、NY市場に入ると買いが一巡したほか、米国株式市場の株高を受けてリスク選好的なドル売りに押されドル円は105.50円まで値を崩し取引を終えました。
-米経済対策の行方は-
本日のイベントは英消費者物価指数、ラガルドECB総裁、ペロシ米下院議長とムニューシン財務長官の協議になります。米大統領選挙が11月3日に迫るなか、経済対策を巡って民主党のペロシ氏と共和党のムニューシン氏の協議が続いています。トランプ大統領としては選挙前に経済対策をまとめアピール材料に使いたい思惑が働くほか、民主党のバイデン氏側からは協議は順調だが、まとめられないのはトランプ大統領の責任としたい思惑が働きやすく合意に至るかどうかでマーケットの反応は変わります。仮に協議がまとまるようであれば株高からのドル売りが強まります。一方で協議がまとまらない場合、失望から株安のドル買いの流れになるため、協議の動向から目が離せない展開です。