いよいよEU首脳会議の始まり
【本日のトレードポイント】
-ポンドは大幅反発に-
ジョンソン首相が設定した交渉期限である15日が迫るなか、「合意なき離脱」が意識されポンド円は136.36円から135.66円まで急ピッチに下落しました。ただ、「英国はEUが前向きに取り組む場合、協議をすぐに打ち切りにはしない」との一部報道をきっかけに買戻しが優勢となり136.88円まで大きく持ち直しました。一方で、ドル円は目立った取引材料がなかったものの、軟調な地合いから前日安値105.258円を割り込むと一時105.03円まで下押ししました。
-EU首脳会議-
本日はイベントが豊富です。主要な経済指標では豪失業率、中消費者物価指数、米新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況指数が予定されています。もっとも、注目はEU首脳会議(15日・16日開催)です。ジョンソン首相が設定した交渉期限が明日に迫るなか、ジョンソン首相、ライエンEU委員長、ミシェルEU理事長による三者間電話会議が行われました。会議の結果は英国は漁業権についてEU側が解決しなければならないとし、EU側は漁業権は取引全体の一部であり、その他で英国が解決しなけばならない課題があるとし双方譲らない姿勢を示しました。本日のEU首脳会議では英国との通商交渉について協議されるとみられるが、交渉の溝を埋めに行くのか、ただ交渉の延期を決めるのか、先行き懸念からポンドのダウンサイドリスクは高いとみてます。