これもある意味トランプ相場
【本日のトレードポイント】
-トランプ米大統領は早くも退院-
先週末に新型コロナウイルス陽性との診断が下ったトランプ米大統領ですが、早くも昨日入院していた軍病院からの退院が発表されました。当分はホワイトハウス内での療養となり従前のような選挙活動は困難とされていますが危惧されていた重症化などのリスクが去ったことから相場には安心感が漂っています。入院発表時に大きく売りで反応したドル円においても下落幅は全戻し、再度先月末から意識されている105.80円のレジスタンスラインにアタックを仕掛けています。しかし、トランプ米大統領が退院したところで新型コロナウイルスに関しての(国・自己ともに)コントロールができていない状況に変わりはなく、バイデン大統領候補との差は埋まるばかりか広がる一方です。マーケットの一部では、バイデン大統領候補が選挙戦を圧勝するのではないかとの見方も出てきています。マーケットフレンドリーとは言い難いバイデン氏の当選が現実味を帯びてくるにつれて、マーケットには大きな重石となってくるでしょう。
ただ足下はトランプ米大統領の健康状態に関するヘッドラインで相場が動く展開が続きそうです。
-豪ドルが光りだす-
本日日本時間12時半にRBA政策金利発表が予定されています。市場コンセンサスは0.25%の据え置き派と0.1%への利下げ派の2手に分かれています。豪大手銀行のウエストパックやコモンウェルスは0.25%据え置きを予想するなど大勢は据え置きとなっているものの、理事会での意見の分かれ具合によっては、発表時にはある程度の動きを見せることが期待できそうです。政策金利発表後、豪ドル円は76円台をしっかり維持することができれば76円をサポートとして順張りの戦略も考えられそうです。