雇用統計を控える
【本日のトレードポイント】
-景気刺激策を巡って相場は乱高下-
昨日のマーケットは一昨日に米大統領選候補者による討論会を消化し東京からロンドン時間には小休止ともいえる動きを見せました。ただ、21:30に発表された新規失業保険申請件数と23:00に発表されたISM製造業景況指数がそれぞれコンセンサス通り、予想よりネガティブな結果とマーケットは乱高下しました。また、NY時間にはマーケットの注目するペロシ米下院議長とムニューシン米財務長官の景気刺激策の協議が行われました。結果は協議での合意はできなかったものの交渉は前進しているといったものでした。ただ、ペロシ・ムニューシン両氏のみならず多数の関係者が様々な温度感で発言し報道されたため、マーケットはやや振り回されました。
-米大統領選前最後の雇用統計-
本日は雇用統計の発表が予定されています。今回の雇用統計でも前回まで同様に新型コロナウイルスで受けた影響からの回復は着実に進歩するとのコンセンサスとなっています。しかし、月を重ねる毎に改善のペースは鈍化しており下振れる心配はないものの動向に注視する必要があるフェーズに入ったと言えるでしょう。先行指標は強弱が入り混じった結果となっています。
今回の雇用統計は米大統領選前最後の雇用統計ということもあり、結果の如何問わず選挙戦の"ダシ"として使われそうです。特に良い結果が出た際ではありますが、マーケットに強烈なSNSを用いたトランプ砲が出る可能性もあります。そのため指標結果の発表時は当然のこと、発表後にも警戒をしておく必要がありそうです。