米金融政策の行方に注目
【本日のトレードポイント】
-明日のイベントを控えて-
東京市場の為替は中国の鉱工業生産、小売売上高が予想を上回る強い結果となったことを受けて、豪ドル円は76.78円から77.49円まで強含む展開になりました。欧州市場に入ると、調整的な買いからドル円は105.81円まで上昇したものの、上値の重さを確認すると105.30円まで上値を切り下げました。ただ、NY市場では英国の「国内市場法案」や明日のFOMCを控えて様子見ムードが強く動意の欠ける展開となり105.43円付近で取引を終えました。
-米金融政策の行方に注目-
本日のイベントは英消費者物価指数、米小売売上高、FOMC政策金利、パウエルFRB議長会見、英議会「国内市場法案」が予定されています。8月のジャクソンホール会合での講演でパウエルFRB議長は「雇用最大化」を目指すとしました。市場では「雇用最大化」を達成するために量的金融緩和政策の拡大するのではとの思惑が働いており、警戒感が高まっています。また、22年以降のインフレ率見通しを引き下げた場合、米経済の回復鈍化が意識されるため注意したいです。一方で、英議会では「国内市場法案」の可決される見通しが高まっています。スナク英財務相は「国内市場法案はEUと合意に至らなかった場合の必要な政策」と発言しており、合意なき離脱に進んだ場合に必要な法案との見解を示しました。今のところEU側は具体的な対応については明言していないことから、動向に注意が必要です。