FXレポート

注目材料は英EU通商交渉の行方

【本日のトレードポイント】
-週末は方向感なく-
 先週、金曜日のドル円は小動きに。目立った取引材料がないなか、米消費者物価指数(CPI)が0.4%と予想の0.3%を上回ったものの、好調な米経済指標のなかで材料視されず106円台前半を推移しました。NY市場のクローズ間際には調整的な売りから106.05円まで下落し106.10円で取引を終えました。一方で、ポンドは前日まで英政府が議会に提出した「国内市場法案」を巡って、大きく動意付いていましたが、週末は一転して報道などなく動きにくい展開になったことから、ポンド円は136.00円を挟んだレンジ取引になりました。

-ポンド安に注意-
 英政府とEUの通商交渉が再び暗礁に乗り上げそうだ。ジョンソン首相は「国内市場法案」を利用してEUとの通商交渉を優位に運ぶべく揺さぶりを掛けてきたものの、EU側は応じず法案の撤回を求めています。仮に法案が通れば、EUは法的措置を辞さない姿勢を示しており、通商交渉もジョンソン首相が交渉期限としている10月15日までに間に合いそうにありません。マーケットでは合意なき離脱が強く意識されれば、ポンド売りが止まることなく下げ足が速まる展開が考えられ、ポンドの下値の動きに注意したいです。

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