雇用統計はポジティブサプライズなるも反応少
【本日のトレードポイント】
-雇用統計はコンセンサスを上回る-
先週末金曜日は雇用統計が発表されました。内容はほぼ全ての項目においてコンセンサスを上回り、マーケットにとってポジティブサプライズとなりました。発表直後は106.19円から一時106.41円まで上昇し、その後も106円半ばまで値を伸ばしました。雇用統計の結果を受けて米経済に対し明るい見通しが見えたことからドル高とドル円にはポジティブに作用しました。しかしその後は、クロス円が全体的に円高方向に振れておりドル円の上値も重たい展開となりました。ただ、コンセンサスを上回っただけで経済回復のペースが鈍化しているのは事実であり、楽観的とまではなりきれないのが実情です。
加えて、米株市場もここ数日で調整色が強まっておりダウ平均では500ドルを超える下落幅も記録しています。それによるリスク回避的なドル高・円高がドル円の上値を抑えている要因となっています。
-米株市場は休み-
本日はアメリカがレイバーデー(労働者の日)で祝日となるため米株市場は休場となります。その他も重要な経済指標の発表が予定されていないため、先週末までの材料をゆっくりと消化していく調整的な値動きになる事が予想されています。材料はFRBの低金利政策の継続示唆や新型コロナウイルスの感染拡大状況などが挙げられます。
アノマリーとしてレイバーデー開けは相場のトレンドが変化するケースが多いという、ものがあります。明日へのポジション調整といった面でも本日は慎重に立ち回りたいところです。