ジャクソンホール会議で金融政策に言及
【本日のトレードポイント】
-ジャクソンホール相場来たる?-
昨日のジャクソンホール会議ではパウエルFRB議長が「金融政策の枠組み」という題で講演を行い、為替相場もその内容に大きく反応する形となりました。パウエルFRB議長は講演内で平均2%のインフレ目標について言及し、インフレ2%を上回った場合でも経済状況に応じてそれを容認する柔軟な姿勢を示しました。米の低金利政策が長期化するとの見方からドル売りが加速。ただ、売りの一巡後はストップも巻き込みながら一時106.69円まで上昇しました。この講演に対する期待感を考えると、材料出尽くし感は否めないものの会議2日目の今日もその動向に注目したいです。
-欧州では再びコロナが焦点-
欧州では新型コロナウイルス感染第2波に対する警戒感から経済に対しても先行き不透明感の否めない状況です。欧州の一部の国では4000人に迫る勢いで感染者が増加しており、EU内での感染拡大が危惧されています。感染拡大状況によって欧州通貨の弱さが目立つ展開となりそうです。
EUと英国の離脱に関する貿易協議も一向に前進の気配を感じません。あまりの行き詰まり感から来週のEU大使会合の議題から英国との離脱協議に関して外す提案もなされているようです。ここ数日のドル安の影響を受けて欧州通貨は目立った弱さを見せていませんが、問題の深刻さが顕在化・長期化するようなことがあれば欧州通貨のネガティブ要因となることは間違いなさそうです。