ドル高進行するも106円には警戒感
【本日のトレードポイント】
-106円の守りは厚い-
昨日のドル円は、東京市場時間にドル売りが優勢となり105円半ばまで値を落としたものの、ロンドン市場時間からドル高が進行。106円を目指して買い戻される展開となりました。ただ、特段の材料がないことから勢いは106円を前にして削がれる形となり、ドル安への意識の強さを再認識する形となりました。一方で、米株式市場も依然として堅調な点や円安である点がドル円のサポートとして機能しており方向感を見出し辛いとも言えます。
-消費者信頼感指数よりジャクソンホール-
本日は米消費者信頼感指数の発表が予定されています。マーケットコンセンサスでは2か月連続の下落が予想されています。失業保険上乗せや追加の財政支援策を巡る協議が行き詰っている点などが消費者センチメントを大きく押し下げています。特に失業給付特例加算の失効は家計のキャッシュフローを著しく失わせており、消費マインドへのダウンサイドリスクを増長させています。
しかし、マーケットの注目は消費者信頼感指数よりジャクソンホール会議に向いていると言えるでしょう。ジャクソンホール会議は27,28日に開催を予定しており、中でもパウエルFRB議長が行うとしている「金融政策の枠組み見直し」について注目が集まっています。