米中合意の検証を控えて
【本日のトレードポイント】
-ドル円は高値圏で推移-
昨日のドル円は東京時間にややドル安が進行する場面がありましたが、106.60円付近では底堅く推移し、NY時間に一時107.04円付近まで上値を伸ばしました。ただ、107円ちょうど付近では再び上値の重さが意識され、106円台に押し戻される展開となりました。
-当局者の発言に警戒-
本日はロウRBA総裁発言や米小売売上高、米ミシガン大消費者態度指数が注目されます。米小売売上高は前回よりも伸びが鈍化する見込みですが、コロナ禍後の経済が順調な回復基調を辿っているか確認したいです。明日8/15の米中第一段階通商合意の検証を控え、両国の当局者による発言が注目されます。中国政府の一歩も引かない姿勢に、米トランプ政権が対中圧力を一段と強める恐れがあり、週末持越しポジションを減らすなど警戒したいです。
-米金利が上昇-
昨日発表された米新規失業保険申請件数が96.3万件と予想の112.0万件より強い結果となったことを受けて、米長期金利の上昇をきっかけにドルが買われる場面がありました。これに加えて米30年債入札が不調だったことで、米10年債利回りが一時0.727%付近まで上昇しました。ドル円は長期金利の上昇を背景に再び上値を試す可能性もあり、107円ちょうど付近を突破すれば一段高も期待できそうです。