日本は山の日、だが気は抜けない
【本日のトレードポイント】
-雇用統計簡易レビュー-
先週末、発表された雇用統計を振り返ってみましょう(カッコ内は予想値)
・非農業部門雇用者数 176.3万人(148.0万人)
・失業率 10.2%(10.6%)
・平均時給(前月比) 0.2%(-0.5%)
全体的に雇用を取り巻く環境の改善を示す内容でしたが、前月発表値と比較するとやや改善のペースが鈍化しており、素直に受け取れない結果となっています。この結果に対してマーケットからは、米経済の回復を示す結果とは言えず、「弱くはなかった」程度ではないかとの指摘も出ています。
ドルは、雇用統計を控えてのポジション動向が続いていた為、ポジションの調整が徐々に入っていくものと思われます。ただ、依然としてドル売り圧力は強いためドル円では一定の上昇を確認した際には戻り売りを狙う戦略が効果的かもしれません。
-日本は山の日-
本日、日本は山の日で祝日となります。為替市場は普段通りの取引が可能ですが、東京市場時間は段に比べてやや落ち着いた値動きを見せるでしょう。ただ、東京勢が少なく流動性が低い事を利用して海外勢のストップ狩りも可能性としては排除できないため注意が必要です。公金が注入されているとはいえ不安定な新興国通貨をはじめとして、東京市場時間は突発的な値動きに警戒をしておきたいです。
山の日は特にその制定理由に山にまつわる背景や理由があるとはされていませんが、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」と祝日法には記載されています。山登りとトレードは似ています。普段のトレーニングと使うツールのメンテナンス、どちらが欠けても最高のパフォーマンスを発揮することはかないません。取引手法のバックテストや研究、使用インジケーターやオシレーターの数値検証、取引通貨国のファンダメンタル再認識・整理など実際のトレード前に出来る準備を怠らない様にしたいです。
