ADP雇用者数とISM非製造業景況指数に注目
【本日のトレードポイント】
-レンジ相場からの打破-
昨日のドル円は先月長らく続いていた107円台のレンジ相場を上抜けし200日移動平均線まで上昇しました。
ドル売り・円売りのフローに変化は見られませんが、円売りの円安がドル円を押し上げた形となりました。
クロス円は全般的につられ高となりました。ただ円売り圧力が強まった材料は定かではなく、まとまったサイズの実需による売りが入ったとの見方も一部では見られます。
-雇用統計を控えて-
コロナによる雇用への影響が注視される中、今週末金曜には5月雇用統計が発表となります。市場は雇用情勢の悪化を既に織り込んでおり、大きなサプライズが見られない限りは静かな動きが予想されます。
しかし、過度なネガティブサプライズは経済再開の動きを織り込んで高値圏で推移する米株市場に冷や水を浴びせる形になり得、為替への影響も注視する必要がありそうです。
そんな雇用統計を前に、その前哨戦とも言えるADP雇用者数が本日発表の予定です。その結果次第では、雇用統計に対する見方の変化にも繋がるため結果には注目したいです。