アメリカ全土の抗議活動と米株市場の乖離広がる
【本日のトレードポイント】
-アメリカ全土の抗議活動は激化-
白人警察官による黒人暴行死に対する抗議活動はアメリカ全土に広がっています。
首都ワシントンD.C.やニューヨークにおいても抗議活動や略奪行為が発生しており、州兵や大勢の警察官が配備されています。
加えて多くの州で夜間の外出禁止令が発令されており、コロナショックが一段落し、活気で賑わうと思われた外食産業などには痛手です。
経済活動への影響も避けられず、コロナ感染第2波などの影響も合わせて経済はやや下向きに評価せざる得ないでしょう。
金融市場は全体的にややリスク選好度が強まっており、米株市場ではダウ株式市場が前日比91ドルで引けるなど米経済に対して明るい見通しを立てているようです。
しかし、前述の抗議活動やコロナ第2波に加え米中対立も大きなネガティブ材料として意識されており、推移を見守る必要がありそうです。
-ドル円の方向性は見いだせず-
ドル円は先週まで同様に大きな方向感を見出すことができず107円台で膠着状態が続いています。
前述の通り、リスク選好度の強まりから米株市場は強い動きを見せていますが為替市場ではドルは売りに晒されています。
加えて、抗議活動や米中対立などもドル売り要因として一定の重しとして機能しています。
ただ、リスク選好度が強い局面ではドル売り円売りとドル円は引き続き方向感を見出すことが出来ないと思われ、足下の膠着状態は続くことが考えられます。