ISM製造業景況指数に注目
【本日のトレードポイント】
-トランプ大統領の会見は動意薄-
先週金曜日の為替市場では、月末のロンドンフィキシングに絡んだフローから、NY時間に入るとドル円は107.15円付近から107.80円付近まで上昇しました。また、ユーロ円は欧州委員会の復興計画案が引き続き好感される形で堅調な推移が続いており、一時119.89円まで上値を伸ばしました。なお、日本時間深夜に行われたトランプ大統領の会見では、香港への優遇措置の撤回を示唆したものの、貿易交渉の第1段階合意の撤回や対中追加関税に言及しなかったことから為替市場では材料出尽くし感が出ました。会見を受けて、クロス円は週末クローズにかけて全般的に上昇する展開となりました。
-米指標で反応出るか-
本日は中国財新製造業PMIやISM製造業景況指数に注目が集まります。祝日のためニュージーランドやドイツ市場が休場となるため、東京時間やNY時間の値動きに期待したいです。ISM製造業景況指数の事前予想は好況・不況の節目である50ポイントを下回る43.5ポイントとなっていますが、1948年以来の大幅な落ち込みとなった前回4月の41.5ポイントから改善される見通しです。事前予想を上回る結果となれば景気回復への期待感からリスク選好の動きが加速する可能性があり、クロス円を中心に円安傾向が継続しそうです。逆に事前予想を下回ったとしても、前回4月の41.5ポイントより弱い結果とならなければリスクオフムードが強まりにくく、クロス円の下値は堅そうです。