もうすぐGW入り、、その前に
【本日のトレードポイント】
-月末フィキシングで円安進行-
月末のロンドンフィキシングに絡んだフローからドル円・クロス円で全般的に円売りが強まり、NY時間序盤にドル円は一時107.21円まで、ユーロ円は117.30円まで急騰しました。その後も断続的に円売り優勢の流れが継続し、ドル円一時107.50円付近まで上値を伸ばしました。なお昨日ECBは理事会で政策金利の据置き、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を含め、現状の金融政策の維持を発表しました。ECBは量的緩和の拡大も示唆したものの、ジャンク債買取についての議論がなく、ラガルド総裁の発言を含めてユーロ相場の反応は限定的となりました。
-ISM製造業景況指数に注目-
本日は日銀政策決定会合の議事要旨公表や米ISM製造業景況指数に注目が集まります。メーデーでユーロ圏を中心に休場国が多いことから、NY時間まではやや値動きの乏しい展開となりそうです。雇用統計の発表を来週に控え、注目したいのはISM製造業景況指数です。パウエルFRB議長は次回の雇用統計の失業率が2ケタ台になると発言しており、米国経済の悪化がデータとして現れてくる段階になっています。本邦のゴールデンウイーク入りが目前に迫っており、先行指標としても重要度の高いISM景況指数を手がかりにリスクポジションは減らしておきたいです。
-原油相場は限月乗り換えを無難に通過-
USオイルファンド(USO)が先月30日にかけて6月限から資金を引き揚げると報じられていましたが、特に混乱も見られず原油相場は前日比で大幅に上昇しました。この米最大の原油ETFは5月1日以降10日間かけて期先の限月に乗り換えるとしており、今後は相場の下支え要因となりそうです。為替市場でノルウェークローネ/円は徐々に回復基調となっており、原油相場と連動性の高い通貨を中心に押し目買いのチャンスを狙いたいです。