FXレポート

関税発動延期はいずこへ

【本日のトレードポイント】
 本日米国を中心とした各国で重要イベントが多数予定されています。特に注目したいのは米ADP全国雇用者数米ISM非製造業景況指数です。
 米国内の雇用と景況感の温度感を確認するこれらの指標は明後日に控える雇用統計の先行指標となります。先日のISM製造業景況指数がマーケットの流れを大きく変えたことから、類似指標である本指標の注目度はひとしおでしょう。
 加えて注意したいのは急激に動きを見せている米中貿易問題の進展です。昨日、トランプ米大統領と米政府は「中国との合意を2020大統領選後まで待つのも良手」「変化がなければ12月15日に対中関税は発動する」など手のひらを返したような発言にマーケットを驚かせました。株式市場ではダウ平均が400ドル超の下落、為替市場ではドル売り円買いが強まりました。特にドル円では、一時108.48円まで下落するなど、200日移動平均線と25日移動平均線を大きく下回る大幅な下落を見せました。
 米株や米債利回りが低下するリスク回避的な姿勢が強まっているだけに、本日のイベントやヘッドラインにはいつも以上の注意が必要です。

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