スポットライトはポンドからドルへ?
【本日のトレードポイント】
先週の為替相場はドルがポンドに主役の座を譲り、ポンド主導相場となりました。ドル円は週を通して動意に乏しく、108円半ばを推移し続けました。対するポンド円は、先々週の大相場ほどではないものの英のEU離脱問題を巡っての英議会の動向にマーケットは大きく振り回された格好となりました。
今週は消費者信頼感指数やFOMC、米雇用統計などアメリカに係る重要イベントが多くあることから、ドルが再び主役を奪還する形となりそうです。特にFOMCでは政策金利の利下げがコンセンサスとなっていますが、マーケットの注目は次々回(12月)の利下げの有無に集まっています。同時に行われるパウエルFRB議長の発言等には注意を払う必要があります。
ポンドにおいても英のEU離脱問題に関して、本日中にもEU側が離脱期限延期を認めるか否かの返答が行われる予定ですが、その返答内容は依然として不透明で内容に大きな関心が寄せられています。EU側としても英の合意なき離脱は避けたいことから、期限延期には賛成すると思われるものの、先週返答予定からの延期や、マクロン仏大統領が強硬姿勢を示している点など不安・不確定要素は多々あるため油断は禁物となりそうです。