一旦小休止、各国指標に注目
【本日のトレードポイント】
昨日のドル円は祝日明けの日経平均株価が軟調に推移したことから、一時108.25円まで下落しました。ただその後日経平均株価がプラス圏に浮上すると、ドル円も下げ渋る展開となり108円半ばにかけてじり高に推移しました。NY時間にトランプ大統領がトルコへの制裁解除を表明したことで投資家のリスク選好が強まり、108円70銭付近まで上値を伸ばしました。なお、欧州連合(EU)外交筋の話しとして、「EU27カ国の政府代表は英国のEU離脱期限を支持した」との内容が伝わり、欧州通貨の下値支えの材料として受け止められました。
本日はECB理事会や仏・独・ユーロ圏製造業PMI(速報値)、米新築住宅販売件数、トルコ中銀政策金利発表に注目が集まります。一部でEUは英国の離脱期限延長に対しての決定を金曜日にする可能性があると報じられたことから、目先の経済イベントを消化しながらの展開となりそうです。10月末の任期を控え、ドラギ総裁にとっては最後のECB理事会となります。前回9月の理事会で追加緩和を実施したことから、市場では出尽くし感があり、今回のECB理事会は現状維持との見方が強いです。焦点は理事会後のドラギ総裁の発言で、景気減速が鮮明なユーロ圏の経済に関して改めて財政政策の必要性を表明するのか注目したいです。
英国のEU離脱を巡っては離脱期限延長に対するEU側の正式な回答待ちという状況が続いているほか、「合意なき離脱」や「総選挙」の可能性なども報じられており、引き続き英国・EU双方からの要人発言やヘッドラインに注目です。