注目の雇用統計
【本日のトレードポイント】
昨日のドル円は、ISM非製造業景況指数が予想を大きく下回ったことでドル売りが先行、発表直後には107.35円から一時106.48円まで下落する場面もありました。その後、買い戻しが入るものの107円台に再び乗せることはできず、低空飛行を続けています。
本日は雇用統計の発表が予定されています。注目すべきは非農業部門雇用者数と平均時給です。今週に入ってから発表されたADP全国雇用者数、ISM(非)製造業景況指数はどれもコンセンサスを大きく下回り、景気減速懸念の高まりからマーケットはリスクオフの様相を呈しています。仮に雇用統計が低調な結果となればリスク回避の展開は避けられず、またFed Watchの利下げ予想確率は昨日の77%から90%まで上昇していることからも、利下げ催促相場の様相がいっそう強まりそうです。
なお、雇用統計発表後にはパウエルFRB議長の会見も予定されており、米国の景気先行きと足もとのドル安進行について、ドル需給問題などがテーマとなりそうです。