ISM非製造業景況指数に注目、低調な米指標に待ったをかけるか
【本日のトレードポイント】
昨日のドル円は、1日に発表されたISM製造業景況指数に続いて、ADP全米雇用者数も予想を下回ったことによる景気後退懸念の高まりから、米10年債利回りの低下につれる形でドル売りが優勢となりました。
本日は米ISM非製造業景況指数に注目です。
ISM非製造業景況指数は、米国の雇用における非製造業の割合が大きいこともあり、雇用統計の先行指標として注目されます。先月発表された8月ISM非製造業景況指数は56.4と市場予想を上回り、2008年2月以来最大の伸びとなりました。本日発表の9月分も前月同様に堅調な結果が示されれば、低調な製造業による市場心理の悪化を和らげる作用が見込まれます。ただ、明日に米雇用統計が控えていることから様子見ムードとなることも考えられ、仮にサプライズがあったとしても値動きは限定的となりそうです。
また、Fed Watchの利下げ予想確率は1日時点の62%から77%まで高まっており、市場の利下げ催促が強まった催促相場となる可能性も留意しておきたいです。