関税発動を巡るトピックに警戒
【本日のトレードポイント】
昨日のドル円は、ロンドン時間に中国商務省が「米中は9月の訪米で議論している」と発表し、米中閣僚級協議開催に前向きな姿勢を示したことをきっかけにドル円も105円台から106.17円まで急伸しました。その後もリスク・オンの流れは継続し、ダウ平均は360ドル超高まで上げ幅を拡大、また米10年債利回りが1.53%台まで上昇したことも好材料となり、一時106.68円まで上値を伸ばしました。
本日は米中協議の動向に注目です。中国は、トランプ米大統領が先週発表した対中制裁関税の税率引き上げに対する報復措置を保留しており、貿易戦争のさらなるエスカレートを防ぐために米国は関税の上乗せを取りやめるべきとの認識を示しています。これを受けてトランプ米大統領は「本日、中国について異なるレベルでの協議を予定している」と発言しており、一時的に米中対立の緊張感は緩和されたものの、トランプ米大統領はこれまでに発言を二転三転させていることからも警戒感は拭えず、関連ヘッドラインに注目が集まります。