ジャクソンホールへの思惑
【本日のトレードポイント】
週明け東京市場のドル円は上値が重く106円台前半でもみ合いとなりましたが、ロンドン時間に米10年債利回りが1.6%台へ上昇すると、先週末高値106.49円を上抜けして106.66円まで上値を伸ばしました。NY時間にはトランプ米大統領のツイッターで「政策金利は少なくとも100bp引き下げるべき」「金融緩和を再開するべき」などのFRBへのに対する言及がなされたものの、市場の反応は限定的でした。
本日はRBA議事録公表とジャクソンホールへの思惑に注目です。先週RBA総裁補佐からは「慣例にとらわれない金融政策は可能」「マイナス金利が必要になる可能性は低い」といった発言が出ていることもあり、理事会での詳細について確認したいです。ジャクソンホールへの思惑は23日のパウエルFRB議長の講演を前にトランプ大統領が改めて政策金利の引き下げ及び金融緩和を求めたように、世界的な景気後退への懸念が深まるなか、9月の追加利下げに注目が集まっています。また、足元の米経済指標は良好なものの、米国債は逆イールド現象が発生するなどリセッションが意識されるシグナルが出ており、市場の追加利下げ期待は高まっています。そういった状況の中、ドル円が売られやすいモメンタムが形成されつつあるとみており、下値への警戒をしておきたいです。