FXレポート

為替の夏祭り、雇用統計

【本日のトレードポイント】
 昨晩はひたすらに円が買われドル円では日足チャネル下限、ポンド円は年初のフラクラ下値を超え2016年11月以来の安値まで下値を伸ばしました。リスクオフの風潮が強まったと同時にFOMCでの追加緩和期待が高まったことで、ドル売りを呼び込み米国長期金利の利回りが低下した点とトランプ米大統領の対中関税に関するツイートがリスクオフ相場ともいえる相場を招いた要因です。
 テクニカル面においても短中期的な主だったターゲットがなくなったことも下降が止まらなかった要因の一つかもしれません。また、ポンド円に関しては円買いに加え、英の「合意なき離脱」リスクの高まりからポンド売りの流れも加わり、下値を模索し続けるチキンレースの様相を見せています。
 引けにかけてもトランプ砲の勢いは留まる事を知らず、「対中関税10%は25%以上まで引き上げることも可能」「対中関税によるマーケットの動きは気にしない」など株価とドル相場に冷や水を被せて続けています。これに対し、中国側が何らかのネガティブな反応を示すことはほぼ必至で本格的なリスクオフ相場の幕開けとなる可能性も出てきています。
 そんな昨晩の動きがある中、今日は為替相場月1のお祭りである雇用統計が予定されています。コンセンサスは次の通りです。非農業部門雇用者数+16.4万人、失業率3.7%、平均時給+0.2%となっています。先月まで同様に失業率をはじめとする雇用は依然として強く焦点は平均時給の伸び率になる予定です。雇用に関してですが先行指標はまちまちとなっていますが、賃金伸び率に関してはやや減速傾向にありネガティブサプライズには要注意が必要です。

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