中国GDP発表を控えて
中国GDP発表を控えて
東京市場
東京市場ではドル円が上値を試すもその後は軟調。東京市場序盤では輸出勢の実需の買いも観測され、ドル円は一時108.60円付近まで上昇しました。
しかしその後は上値を伸ばす展開とはならず、午後にかけて米長期金利の低下に引きずられる格好でじり安に推移、ドル円は108.29円付近まで下落しました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではユーロが軟調。欧州勢参入後にユーロは徐々に売られる展開となり、ユーロドルは1.1270ドル付近から1.1238ドルまで下落しました。また、ユーロ円もつられる形で122.10円付近から121.70円まで下値を広げる展開となりました。
NY市場
NY市場ではドル安進行。6月卸売物価指数が予想を上回る結果となったもののドル買いは続かず、7月末の米利下げが意識される形で米長期金利が低下し、ドル円は欧州時間からの流れを引き継ぐ形で107.80円まで下値を広げました。ユーロドルは1.1273ドルまで一時上昇して日通し高値に面合わせしました。
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 7月
11:00 CNY 小売売上高[前年同月比] 6月
11:00 CNY 鉱工業生産[前年同月比] 6月
11:00 CNY 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 4-6月期
11:00 CNY 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 4-6月期
15:30 CHF 生産者輸入価格[前月比] 6月
15:30 INR 卸売物価指数(WPI)[前年同月比] 6月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 7月
15日 JPY 休場
15日 TRL 休場
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
今週は米小売売上高や南ア政策金利発表に注目が集まります。またイランを巡る地政学的リスクの上昇や米中貿易戦争に関連するヘッドラインに引き続き警戒したいです。
本日は東京市場が休場の中、中国GDP・小売売上高や米ニューヨーク連銀製造業景気指数に注目が集まります。ある記事では、中国の第二四半期経済成長率は米中貿易戦争や世界経済の減速懸念などが影響して約30年で最低の水準になる見通しだとしています。中国は内需拡大を目的とした減税政策や社会保障費の減額などを実施していますが、海外需要の低下を補うには至っていません。中国の景気減速が再び意識されれば、リスク回避的な動きから円が買われやすくなる点に注意したいです。