注目はパウエルFRB議長の議会証言
東京市場
東京市場では円安が進む。日経平均株価が一時150円を超える上昇となったことを受けてリスク選好が高まり、午前中のドル円は一時108.89円まで上昇、また豪ドル円は75.91円まで上昇しました。しかしその後、上海総合指数やダウ先物が軟調に推移したことからドル円は伸び悩み、豪ドル円は午後にかけて75.63円付近まで一転軟調に推移する展開となりました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではポンドドルが軟調。特段の材料はなかったものの、英国のEU離脱を巡る不透明感や英中銀の利下げへの思惑などからポンドは軟調に推移し、ポンドドルは一時1.2439ドルをつけて年初来安値を更新したほか、ポンド円もつられる形で135.39円付近まで下落しました。
NY市場
NY市場ではメキシコペソが急落。メキシコのウルスア財務相が辞任を表明したと複数メディアが報じたことを受けて、メキシコペソ円は5.75円付近から5.62円付近まで急落しました。その後、後任に副財務相のアルテューロ・エレーラ氏が就任すると発表があったものの反応は限定的となり、メキシコペソ円は5.70円付近では戻りを売られる格好となりました。
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 国内企業物価指数[前月比] 6月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前年同月比] 6月
09:30 AUD ウエストパック消費者信頼感指数 7月
10:30 CNY 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 6月
10:30 CNY 生産者物価指数(PPI)[前年同月比] 6月
15:00 NOK 消費者物価指数(CPI)[前月比] 6月
15:00 NOK 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 6月
15:45 FRF 鉱工業生産指数[前月比] 5月
17:30 GBP 月次国内総生産(GDP)[前月比] 5月
17:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 5月
17:30 GBP 鉱工業生産指数[前年同月比] 5月
17:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 5月
17:30 GBP 商品貿易収支 5月
17:30 GBP 貿易収支 5月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:00 BRL IBGE消費者物価指数(IPCA)[前月比] 6月
23:00 CAD カナダ銀行 政策金利
23:00 USD 卸売在庫[前月比] 5月
23:00 USD 卸売売上高[前月比] 5月
23:00 USD パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
本日は各国の重要な経済指標が多数予定されています。市場関係者の注目はパウエルFRB議長の議会証言に集まります。金利先物市場は既に7月末の米利下げを織り込んでおり、パウエルFRB議長の証言は利下げ観測を補強するものとなる見込みです。利下げを補強する内容で年後半のさらなる利下げを示唆するようであれば、ドルの先安観が強まりそうです。逆に可能性は極めて低いものの、先週の雇用統計の結果を材料視して利下げ時期を先送りにするようであれば、急激にドルが買い戻される展開もありそうです。