デフォルトリスクとは発行体が債務不履行に陥り、社債などの元利払が不能になるリスク。「信用リスク」や「債務不履行リスク」などと同じ意味で使われることがある。業績不振の会社の社債や転換社債は、値下がりで利回りがきわめて高くなることがあるが、それはデフォルトリスクを反映したためで、利回りの高さに目を奪われ思わぬ損失を被ることがある。
物価下落と景気悪化がスパイラル的に進展していくこと。デフレ現象の悪循環で、らせん階段を落ちていくように、景気が加速度的に悪化する状態のことを言う。デフレとはモノの値段が下がること。モノの値段が下がると給与が下がり、給与が下がると消費が控えられるようになり、そうなるとモノが売れないのでモノの価格がさらに下がる、という悪循環になる。
有効需要が供給に対して不足するために、物価が継続的に下落する現象。経済全体が縮小過程に入り、貨幣量に対し財の量が多くなるため貨幣価値の上昇を意味する。
物価上昇による名目値の膨張分を除去する際に使われる価格指数のこと。GDPデフレータ−は、GDPを計算する際の物価指数。名目GDPをGDPデフレータで割ったものが実質GDP。
デュアルカレンシー債とは、購入代金、利払い、償還のいずれかに異なる2種類の通貨を使う債券。払込みと利払いが円建て、元本の償還が外貨建てで行われ、債券の利払い部分だけは為替リスクを負わず、元本部分は償還時に為替リスクを負う。逆に、払い込みと償還が円で、利払いが外貨のものを「リバース・デュアル・カレンシー債」といい、為替リスクは利払い部分だけに限定される。
金融派生商品のこと。既存の金融商品(株式、債券、為替)から派生してできた先物取引、オプション、スワップ等の総称。一般的に差金で決済を行う。少ない資金で大きな取引ができる。
オプションのリスク指標のひとつで、基礎商品の価格変化に対するオプション価格の変化額を表す。デルタは0から絶対値1の間の値となり、デルタ値が絶対値1に近づくほど、オプション価格は基礎商品の価格変動の影響を大きく受けることになる。デルタを利用してオプションの価格変動リスクを回避する方法を、デルタヘッジと言う。
デンマーク・クローネ(DKK)。デンマークの通貨。ノルウェー、スウェーデンと共に通貨の名称はクローネ。
株式・為替・債券が同時に値下がりすること。⇔トリプル高
株式・為替・債券が同時に値上がりすること。⇔トリプル安
チャート作成の際に、株価の動きを観察すると2つの動きがあるが、そのうちの一定方向の動きの事。トレンドは、長期的に見られる株価の傾向であり、その株価の実力をあらわしているという考え方。
トレンドラインとは、値動きの方向を分かりやすくするために引く線になります。上昇局面ではローソク足の安値と安値を結んだ線となり、下落局面では高値と高値を結んだ線となります。もっとも、ラインの引き方に正解はないため、初心者の方はローソク足の時間を変更し、いろいろと線をひいてその後の動きを確認することで、売買ポイントを見つける手助けになります。
債券投資で発生する損失・利益などを受け払いする取引のこと。クレジット・デフォルト・スワップは信用リスクのみを移転の対象とするのに対して、債券の価格変動リスクや税負担のリスクなども対象としている。英語ではTotal Return Swapという。
米ドル、アメリカドル。アメリカ合衆国の通貨。世界の基軸通貨。「$」のマークは銀貨のSilverという説とスペインのSという説がある。アメリカ大陸がスペイン領だったころ、スペインから入ってきた貨幣はドレラと呼ばれていたが、それがアメリカで流通している間に、ドル(dollar)という呼び名になった。
ドルの個別通貨に対する価値を示したものではなく、国際社会全体に対するドルの価値を示したもの。いくつかの対主要通貨レートを包括的に指数化して、為替市場全体でのドルの動向を把握できるようにしている。
為替政策の1つ。自国の通貨レートをドルに連動させる固定為替制度のこと。実質的なドル本位制とも言え、ドルに対しての為替レートは安定し、貿易や投資を円滑に行うことができる。反面、相場維持のためにアメリカの金利政策に追随しなければならないというデメリットがある。ペッグ制は、経済基盤の弱い国・不安定な国が自国の通貨レートを、経済的に関係の深い大国の通貨と連動させる制度でもある。
同一銘柄に一定の金額づつ、定期的に継続して投資を行う方法。1度に全額投資せず、投資時期を分散することによって投資コストが平均化して安定し、価格変動リスクを回避することが可能になる。但し、長期的に見て成長性の見込める銘柄に有効である。
たとえば、1ドルが100円から95円のように為替相場の値が下がる場合を例に取ると、自国通貨(日本円)の価値が外貨(ドル)に対して上がる事をドル安(円高)と言う。一般に円高では、外貨を支払う輸入業者などにとっては有利となる。
輸出や輸入をする際に、商品の価格表示をドルで契約した場合は実際の決済もドルで行われる。この場合を「ドル建て」と言う。ユーロなどのドル以外の通貨建てもあるがドル建ての海外取引が多い。
たとえば1ドルが100円から110円に為替相場の値段が上がる場合を例に取ると、自国通貨(日本円)の価値が外貨(ドル)に対して低下したことを意味する。この場合をドル高(円安)と言う。