パウエルFRB議長発言に注目集まる
東京市場
東京市場ではトルコリラ円が大きく下落してスタート。週末にトルコのエルドアン大統領がトルコ中銀のチェティンカヤ総裁を更迭、中銀の独立性が保たれていないとの見方からトルコリラ売りが強まりました。トルコリラ円は先週の終値19.25円から大きく窓を開けて19円割れ水準からスタートしました。その後も上値の重い展開が続き、19円手前では上値を抑えられる格好となりました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではドル円は上昇。経済指標などの発表が少なく手掛かり材料に乏しい中、米10年債金利の上昇を受けてドル買いが進行、ドル円は東京市場の終値108.33円付近から108円56銭まで上昇しました。またユーロドルは一時1.1209ドル付近まで下値を広げたものの、1.1200ドル割れ手前で下げ渋る展開となりました。
NY市場
NY市場ではドル円が上値を伸ばす。ドル円はNY市場序盤から買われる展開となり、一時108円80銭ちょうど付近まで上昇しました。特段の材料はなかったものの、先週の雇用統計の結果を受けてやや利下げ観測が弱まっていることが長期金利に影響しているようです。
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査[前年同月比] 6月
08:30 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 5月
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 6月
10:30 AUD NAB企業景況感指数 6月
14:45 CHF 失業率 6月
21:15 CAD 住宅着工件数 6月
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 5月
21:45 USD パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
22:00 MXP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 6月
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-今日のトレードポイント-
本日は注目度の高い経済指標は予定されていないですが、パウエルFRB議長や連銀総裁の発言に注目が集まります。7月末の米利下げがほぼ織り込まれている中、先週金曜日に発表された雇用統計では非農業部門雇用者数が+22.4万人と予想を大きく上回る結果となりました。今週に入り米長期金利の上昇がドル買いの向きを強めているようにも見え、今夜のパウエル議長の発言から今年の利下げ回数を見極めたいです。仮に市場が織り込んでいる早期利下げが弱まればドル買いにつながり、逆に予防的な利下げを段階的に行う可能性を示唆すればドル売りで反応するなど、比較的素直な反応が予想されます。