RBA政策金利の行方を占う
東京市場
ドル円は土曜日に行われた米中首脳会談で中国製品の追加関税発動が先送りになったことから、リスクオン基調が強まり大きく窓を開け、ドル高で推移しました。しかし、買いが一服すると108.10円前後からやや伸び悩む展開を見せました。
ロンドン市場
ポンド円はロンドン勢参入とともに売り圧力が強まり一気に136.80円を切る展開に。その後はやや堅調に推移したものの、上値の重たい展開が続きました。
NY市場
ユーロドルは軟調。ユーロ売りの流れが加速すると一気に1.1281ドルまで下落。下げが一服すると下落に歯止めはかかったものの、上値重たく推移しました。
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 5月
08:50 JPY JPY マネタリーベース[前年同月比] 6月
13:30 AUD AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
15:00 GBP GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 6月
15:00 DEM DEM 小売売上高指数[前月比] 5月
15:00 DEM DEM 小売売上高指数[前年同月比] 5月
15:45 FRF FRF 財政収支 5月
17:30 GBP GBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 6月
18:00 EUR EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 5月
18:00 EUR EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 5月
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-今日のトレードポイント-
本日はRBA政策金利発表が予定されています。加えてロウRBA総裁発言も控えており、本日の主役通貨が豪ドルであることは間違いなさそうです。本日のRBA理事会では25bpの利下げがなされると予想されています。現在の1.25%から1.00%への利下げとなりますが、市場コンセンサスでは年内に最低でももう一度利下げがあるとされており本日の声明文やロウRBA総裁の発言に注目が集まります。オーストラリアと経済的な結びつきの強い中国が景気後退の最中にある以上、オーストラリアへの影響も避けられず、金利の引き下げは避けられないとの見通しです。前回のRBA声明文内においても世界経済のリスクの高まりに触れており利下げに対して積極的な姿勢を示していました。先日の米中首脳会談における米中貿易摩擦懸念の後退から中国経済の若干の回復は見込まれますが、マーケットは大きく好感しておらず、豪ドル売りの流れは継続しているのが現状です。本日の声明文・発言次第では売りの流れが加速する可能性も考えられるため注意が必要です。