FXレポート

米国の貿易問題が取引の中心か

東京市場
 東京市場のドル円は弱含み。序盤は仲値に掛けて110.032円まで上昇したものの、中国国営放送が「中国は米国との通商協議を継続する気がない可能性」と報じると、上海株式が下落しドル円も109.60円付近まで下落しました。

ロンドン市場
 ロンドン市場では目立った取引材料がないなかドル円は底堅く推移した一方で、ポンド円はブレグジットへの先行き懸念が漂うなか、欧州株式安を受けて139.551円の安値をつけました。

NY市場
 NY市場ではトランプ大統領が「日本とEUの自動車関税措置を少なくとも180日間延期する」と発言すると、日本と欧州への貿易懸念が緩和したことでドル円は110.189円の日通し高値を付けて110.022円で取引を終えました。

【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 5月
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 1-3月期
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[年率換算] 1-3月期
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 3月
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前年同月比] 3月
13:30 JPY 設備稼働率[前月比] 3月
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 4月
17:00 EUR 経常収支(季調済) 3月
17:00 EUR 経常収支(季調前) 3月

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-今日のトレードポイント-
 本日も米国を中心とした貿易問題に注目が集まります。トランプ政権は日本や欧州に対しては融和的な姿勢で臨んでいるものの、中国に対しては貿易額の大きさからも強気な姿勢を崩しておらず、6月には追加関税に関する公聴会やG20(大坂サミット)が控えてヘッドラインに気をつけたい局面です。一方で、欧州では欧州圏の景気減速が懸念されているほか、ブレグジットもメイ首相は与党保守党内から辞任圧力を受けており、退陣に向けて進む公算が高く混迷を極めそうです。

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