豪雇用統計や欧州PMIに警戒したい
東京市場
東京市場ではNZドルは一時下落。オセアニア時間に発表されたNZ-第1四半期CPIが予想を下回る結果となり、RBNZ(NZ準備銀行)の5月利下げ観測が強まったことからNZドルは売りが優勢となり、NZドル円は75.80円から74.63円まで急落しました。ただ74円台では買い戻す動きもみられ、徐々に下値を切り上げる格好となり、東京時間終盤にかけて74円半ばまで回復しました。一方、豪ドルは好調な中国経済指標を受けて上昇しました。中国第1四半期GDPが前年比6.4%と予想を上回る結果となり、豪ドル円は80.72円付近まで一時上値を広げました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではドル円は方向感が出ず。東京市場でドル円は一時上値を伸ばしたものの方向感が乏しく、112円を挟んでの上下狭いレンジでの推移となりました。一方、ユーロドルはじり安の展開となりました。欧州勢参入後はユーロ売りが先行し、ユーロドルは1.1291ドルまで下値を広げ、ユーロ円もつられる形で126.42円まで下落しました。
NY市場
NY市場ではドル円が上値を広げる。WSJ紙が「米中通商協議が再開され、早ければ5月下旬の合意を目指している」と報じたほか、トランプ大統領が中国との交渉が順調であることをアピールしたことで、ドル円は引けにかけて112.12円付近まで上値を広げる展開となりました。ベージュブック(米地区連銀経済報告)では「米経済活動はわずかから穏やかなペースで拡大」「いくつかの地地区で成長が幾分強まっている」との内容が示されたものの、市場での反応は限定的となりました。
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 新規雇用者数 3月
10:30 AUD 失業率 3月
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 3月
16:15 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
16:15 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
16:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
16:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
16:30 SEK 失業率 3月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
17:30 GBP 小売売上高[前月比] 3月
17:30 GBP 小売売上高[前年同月比] 3月
17:30 GBP 小売売上高(除自動車)[前月比] 3月
17:30 GBP 小売売上高(除自動車)[前年同月比] 3月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 3月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 3月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 2月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 2月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 失業保険継続受給者数 前週分
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 4月
22:00 RUB 失業率 3月
22:45 USD 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
22:45 USD サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
22:45 USD 総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) 4月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 2月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 3月
KRW 韓国中銀、政策金利
NOK 休場
MXP 休場
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-今日のトレードポイント-
本日も経済指標が多く発表されることから材料は多めとなります。
東京市場に発表される豪雇用統計はRBA(豪中銀)の早期利下げ観測を強めるかが焦点となります。足元の失業率は4.9%と好調ですが、今回の失業率の事前予想は5.0%です。仮に弱い数字となった場合は労働市場の強さが後退し、7月よりも早い時期での利下げを市場は織り込みに行く可能性があります。
欧州時間には仏・独・欧-製造業/サービス業PMI(速報値)が相次いで発表されます。先月は結果が総じて事前予想を下回る弱い数字となっただけに、特に最初に発表されるフランスPMIの注目度は高いです。また、米小売売上高は前回2月の数字が予想外のマイナスということで、第1四半期の経済への向かい風を感じつつある内容だったことから、今回の数字は事前予想を上回ることができるかが注目です。強い数字となればドルの先高感につながりそうです。