本日の米指標は方向感を作り出せるか
東京市場
東京市場では豪ドル円が乱高下。豪準備銀行(RBA)が発表した政策金利は事前の予想通り1.50%の据え置きでした。声明文も従来の文言から変更された箇所があったものの予想されていたよりハト派寄りでなかったため、ハト派への転向を期待していた市場参加者からの豪ドル買いが先行しました。その後買いが一巡すると、一転し豪ドル売りが優勢に。発表直後には79.37円まで急騰した後、78円後半までずるずると軟調に推移しました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではドル円が方向感を模索。新規材料に乏しく、値幅は12銭に留まりました。終始方向感を模索し、レンジを形成しました。
NY市場
NY市場ではポンド円が急騰。メイ英首相がEU離脱に関し、「延長は短期で離脱協定案の可決に向けて超党派で取り組む」との声明を出すとポンドの買い戻しが優勢に。145.18円から146.23円まで上昇し日通し最高値を付けました。
【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 小売売上高[前月比] 2月
09:30 AUD 貿易収支 2月
10:45 CNY Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) 3月
16:00 TRL 消費者物価指数(CPI)[前月比] 3月
16:00 TRL 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 3月
16:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 3月
16:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 3月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 3月
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 3月
18:00 EUR 小売売上高[前月比] 2月
18:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 2月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 3月
22:45 USD サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 3月
22:45 USD 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値) 3月
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 3月
PLZ ポーランド中銀、政策金利
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-今日のトレードポイント-
本日はISM非製造業景況指数をはじめ、複数の米重要指標発表が控えています。ドル円ではここ数日やや堅調に推移していたものの、昨日は新規材料不足感と様子見ムードが相まって方向感模索の相場となりました。ポンドやユーロがファンダメンタル的要因からハイボラティリティが出ている一方、ドルは値動きの乏しいレンジ相場が続いています。今週末の雇用統計はもちろんのこと、本日発表を控えている複数の米重要指標が方向感を作り出せるのかに注目が集まります。特にISM非製造業景況指数は米国の先行指標の中では最も発表時期が早く、関心度はひとしおです。毎月の発表時には相場が大きく動意付くため、今月も起爆剤となって相場に方向感を作られることに可能性が高いと予想されています。
マーケットの話題の中心である英国のEU離脱問題では、昨晩メイ英首相が「5月22日より前のEU離脱を目指すため超党派でのアプローチを提案する」との声明を発表し、各通貨に対してポンドが急騰する場面もありました。合意なき離脱への懸念の有無で相場が乱高下しており、ヘッドラインにはいつも以上に気を配る必要がありそうです。