雇用統計を見据えて
東京市場
東京市場では豪ドル円が堅調。週末に発表された中国製造業PMIの結果が市場コンセンサスを上回ったことで、今まで意識されていた世界的な景気減速懸念が後退しました。これにより豪ドル円はオープンから堅調に推移し、一時は79.22円と先月20日の水準まで回復しました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではドル円がやや軟調。序盤は午前中までの勢いを失速し、111円台を割った110.79円まで下落しました。米小売売上高は市場コンセンサスが前月比0.3%増だったのに対し、結果は0.2%減と予想を大きく裏切る形となりました。この結果を受け、円買いドル売りが先行しました。
NY市場
NY市場ではポンド円が堅調。ロンドン市場の時間帯に発表された英製造業PMIが市場コンセンサスを上回り、1年1ヶ月ぶりの高水準を付けたことがわかると、ポンド買いが先行。英議会で行われた採決に関する報道が流れるとさらにポンド買いの流れは加速し、一時は146.34円まで上昇しました。
【今日の主な経済指標】
03:00 BRL 貿易収支 3月
08:50 JPY マネタリーベース[前年同月比] 3月
09:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 2月
09:30 AUD 住宅建設許可件数 [前年同月比] 2月
12:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
15:30 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 3月
17:30 GBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 3月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 2月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 2月
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 2月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 2月
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-今日のトレードポイント-
本日はRBA(豪中銀)政策金利・声明文発表を控えています。事前の市場コンセンサスは1.50%で据え置きが予想されています。加えて、年内の利下げ予想が大方の予想を占める中でRBAもハト派への転向を示唆しています。しかし、軸としての中道姿勢は崩しておらず主要国の中では一線を画す声明文に注目が集まります。
今週末には米雇用統計が控えています。FRB(米中銀)をはじめ各国中銀はデータを重視している傾向にあるため米雇用統計の重要性はひとしおです。一方で、3月後半から株為替共に米金利の逆イールドや各国経済指標の結果に逆行する相場となっていることも否めません。この不透明感の中、世界経済や相場の着地点はどこになるのか。各国中銀の声明やデータがそれを占う重要な鍵となるのは間違いなさそうです。