FXレポート

リスク回避再燃か

東京市場
 東京市場ではドル円はもみ合い。日経平均株価が前日比プラス圏で寄り付いたものの、徐々に下値を広げたことからドル円は110.65円付近まで下落しました。しかしその後、日経平均株価が下げ渋りを見せたことからドル円はもみ合う展開となりました。


ロンドン市場
 ロンドン市場ではユーロが売り優勢。仏/独/欧の3月製造業PMI(速報値)が予想を起きく下回ったことから欧州景気減速が懸念され、ユーロ円は125円90銭台から急落し、124円台半ばまで下値を広げました。また、クロス円は北朝鮮が南北連絡事務所から当局者引き上げとの報道から円買い優勢となったほか、トルコのエルドアン大統領が「米大統領のゴラン高原に関する発言は残念」と発言したことから新興国を中心にリスク回避が強まりました。


NY市場
 NY市場ではトルコリラ円が下落。TCMB(トルコ中銀)が突如の金融政策を引き締めに転換し、「金融市場の動向を考慮して」期間を限定せずに1週間レポオークションを停止すると表明したことからトルコリラが下落、トルコリラ円は終始軟調に推移して18円80銭を一時割り込みました。クローズにかけては若干値を戻したものの、上値の重い展開となりました。

 

【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 1月
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 2月
18:00 DEM IFO企業景況感指数 3月
06:45 NZD 貿易収支 2月
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 2月
16:00 DEM GFK消費者信頼感調査 4月
16:45 FRF 企業景況感指数 3月
16:45 FRF 国内総生産(GDP、確定値)[前期比] 10-12月期
21:30 USD 住宅着工件数[前月比] 2月
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数] 2月
21:30 USD 建設許可件数[前月比] 2月
21:30 USD 建設許可件数[年率換算件数] 2月
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 1月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 1月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 1月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 3月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 3月

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-今日のトレードポイント-
 本日は重要な経済指標は予定されていません。先週金曜日に欧州の景気先行き懸念が強まったことがマーケットのリスク回避ムードが強まるきっかけとなっただけに、ロンドン市場で発表される3月IFO企業景況感指数には警戒したいです。また、トルコ中銀の政策スタンスが突然変化したことはトルコリラ相場のマイナス要因であり、今後、外貨準備高の減少なども嫌気される可能性もあります。英国のEU離脱を巡る問題は今週に行われる予定の3回目の離脱合意案の議会採決や離脱期限延長についてのEU側の動向に注意したいです。また、北朝鮮動向や米中貿易交渉もマーケットで材料視されやすく、ネガティブなヘッドラインには市場のリスク回避が再燃しそうです。

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