英議会、EU離脱期間延期を採決するも
東京市場
東京市場ではドル円が堅調。本日に控える日銀金融政策決定会合において「フォワードガイダンスが修正される可能性あり」との一部報道が伝わると買い圧力が強まりました。その後、日経平均株価がマイナスに転じましたが、前半の底堅さを維持しつつ一時111.63円を付けました。
ロンドン市場
ロンドン市場では豪ドル円が急落。序盤は堅調に推移するものの、米中首脳会談の延期の可能性との報道が伝わると豪ドル円は急落。一時78.57円を付けその後も軟調に推移しました。
NY市場
NY市場ではポンド円が荒い値動き。序盤はロンドン市場から続く買い圧力の高まりを引き継ぎ、堅調に推移しました。しかし、買いが一巡すると、EU離脱期限の延期採決を前にして様子見ムードが広がりました。結果発表を受けるも値動きは限定的でやや値を上げて推移しました。
【今日の主な経済指標】
15:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
16:00 TRL 失業率 12月
16:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 2月
17:55 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 2月
19:00 EUR 消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)[前年同月比] 2月
21:30 CAD 製造業出荷[前月比] 1月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 3月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 2月
22:15 USD 設備稼働率 2月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 3月
JPY 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
05:00 USD 対米証券投資 1月
05:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 1月
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-今日のトレードポイント-
昨日、英議会でEUからの離脱期限延長の是非を問う採決が行われました。結果は事前予想通りの可決、つまり離脱期間延長を認めるというものでした。しかし、英議会がこれを承認しても期限の延長にはEU側の承認が必要となる為、前途は多難と思われます。仮にEUがこれを承認した場合には6月末までの延期が認められ、メイ政権には交渉に若干の猶予ができます。しかし、3ヶ月の延期で3年もの間難航していた議論がまとまるかどうかは不透明で、注視を続ける必要があります。
本日は連日続いたブレグジット関連のイベントは予定されていませんがEU側関係者の発言や見解が報じられる可能性も高く、気は抜けません。また、本日は14日から続く日銀金融政策決定会合の結果を黒田日銀総裁が報告する定例記者会見を控えています。昨日の報道にも一部ありましたが、長らく据え置かれていたフォワードガイダンスが変更される可能性ありとのことで注目度はひとしおです。