ドル円は一時112円台乗せ
東京市場
東京市場ではドル円が堅調。日経平均株価・上海総合指数が上昇したことや中国財新製造業PMIが予想を上回る結果となったことを受けて、ドル円は111.77円までじり高に推移して年初来高値を更新しました。また豪ドル円も79.39円まで上値を広げました。パウエルFRB議長の発言はハト派な内容だったものの、相場の反応は限定的となりました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではユーロが上昇。欧州勢参入後、ユーロドルは下値の堅さが意識されたことやユーロ圏2月消費者物価指数が予想通りの結果だったことからユーロ買いが先行し、1.1353ドルの日通し安値水準からから1.1387ドルまで上昇しました。また、ユーロ円は東京市場の流れを引き継ぐ形で127.33円までじり高に推移しました。
NY市場
NY市場ではカナダドルが弱い。カナダ第4四半期GDP(前期比年率)が0.4%増と予想1.2%増を大きく下回ったことからカナダドル円は84.47円まで下落しました。その後も反発は限定的でじり安推移し、日通し安値圏84.19円でクローズしました。一方のドル円はISM製造業景況指数が低調だったもの反応は限定的となり、その後は堅調に推移しました。NY市場終盤にかけては年初来高値を再度更新して一時112円台に乗せる場面もありました。
【今日の主な経済指標】
04日
08:50 JPY マネタリーベース[前年同月比] 2月
09:30 AUDAUD 住宅建設許可件数 [前月比] 1月
09:30 AUDAUD 住宅建設許可件数 [前年同月比] 1月
16:00 TRLTRL 消費者物価指数(CPI)[前月比] 2月
16:00 TRLTRL 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 2月
18:30 GBPGBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 2月
19:00 EUREUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 1月
19:00 EUREUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 1月
INRINR 休場
BRLBRL 休場
00:00 USDUSD 建設支出[前月比] 12月
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-今日のトレードポイント-
今週は週の後半にかけて各国政策金利・GDPや米雇用統計など重要指標が多く発表されます。本日は経済指標の発表が少なく、主要国株価動向や米10年債利回りを睨みながらの展開となりそうです。
ドル円は金曜日に一時112円台乗せまで上値を伸ばし、111円台では下値が堅い印象でしたが、今後上値は伸び悩むことが予想されます。トランプ大統領と民主党の間の対立姿勢が強まっており、債務上限引き上げを巡っては協議が難航しそうです。国家非常事態宣言やロシアゲート疑惑を巡って対立姿勢がさらに強まる場合には、ドルの上値は限られそうです。また米中貿易協議に関する発言や米国の日本に対する通商協議の動向にも注意したいです。