米朝会談の行方は
東京市場
東京市場ではドル円はさえない動き。米朝首脳会談やＮＹ時間にパウエルＦＲＢ議長の発言を控えていたことから、東京市場午前中のドル円は10銭程度の値幅でのこう着状態が続きました。午後になると徐々に下値を切り下げ、一時110.35円まで下落したものの値動きは限られました。
ロンドン市場
ロンドン市場では欧州通貨が堅調。特段の新たな材料はなかったものの、英国のEU離脱期限の延長の思惑や合意なき離脱回避への期待感から欧州勢参入後のユーロ・ポンドは上昇し、ユーロ円は125.56円から125.95円まで、ポンド円は146.28円から147.30円まで上値を広げました。またポンドドルは昨日つけた約5か月ぶり高値を超えて一時1.3336ドルまで上値を伸ばしました。
ＮＹ市場
ＮＹ市場ではドル円が堅調。米国10年債利回りが上昇したことや日経新聞電子版が「金融市場では4月にも日銀追加緩和を巡る観測が台頭するかもしれない」と報じたことを背景に円売り・ドル買いが進行、ドル円は徐々に上値を伸ばし111円台を回復、その後は高値圏で推移して111.01円でクローズしました。パウエルＦＲＢ議長が議会証言で「バランスシート縮小計画についての合意は近く、まもなく何かしらの発表を行う予定」と発言したものの反応は限定的となりました。
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 貿易収支 1月
18:00 EUR マネーサプライＭ３[前年同月比] 1月
19:00 EUR 経済信頼感 2月
19:00 EUR 消費者信頼感（確定値） 2月
21:00 USD ＭＢＡ住宅ローン申請指数[前週比]
22:30 CAD 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前月比] 1月
22:30 CAD 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前年同月比] 1月
HKD 四半期域内総生産（ＧＤＰ）[前期比] 10-12月期
HKD 四半期域内総生産（ＧＤＰ）[前年比] 10-12月期
00:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 1月
00:00 USD 住宅販売保留指数[前年同月比] 1月
00:00 USD 製造業新規受注[前月比] 12月
00:00 USD パウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長、発言
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-今日のトレードポイント-
本日は各国経済指標の発表が予定されており、比較的材料の多い一日です。東京市場では中国製造業PMIに注目が集まります。中国の製造業PMIは3ヶ月連続で低下するとみられています。このところの好調な株価やリスク選好の動きにブレーキがかかる結果になるのか注目したいです。米朝首脳会談は2日目を迎え、日本時間11時からトランプ大統領と金正恩委員長の会談が予定されています。会談後に共同声明を発表する方向で調整が進められています。またトランプ大統領は17時50分から記者会見を行う意向を明らかにしており、具体的な進展の有無が最大の焦点となります。引き続き、朝鮮半島の非核化に向けて進展があれば円売り要因となりそうです。
ＮＹ市場ではクラリダＦＲＢ副議長発言と第4四半期ＧＤＰに注目が集まります。また、米国の連銀総裁発言も多く予定されており、各々の発言で相場が振られる可能性もあります。
昨日のドル円は米国株が軟調な場面でも、米国10年債利回り上昇を受けて堅調に推移しました。日米金利差が意識される場面ではドル円は底堅く推移しており、この流れはしばらく続きそうです。
