各国要人発言のスタンスに注目
東京市場
東京市場ではドル円は小動き。東京市場序盤にドル円は110.60円まで下落しましたが、その後一時110.85円高値をまで上昇して小動きとなりました。一方で豪ドルは軟調に推移しました。豪1月新規雇用者数が予想を上回る好結果だったことを受けて豪ドルは一時上昇するも、その後「中国が豪州産の石炭輸入禁止」との報道が伝わると一転下落し、豪ドル円は一時78.43円まで下値を広げました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではユーロが指標結果に振られる展開。ロンドン時間に発表されたフランス2月製造業PMIの結果が強かったことから、ユーロドルは1.1340ドル付近から一時1.1363ドルまで上昇しました。その後発表されたドイツとユーロ圏2月製造業PMIの結果が予想を下回ったことからユーロは下サイドにレンジを広げたものの、ロンドン時間終盤にかけては手掛かり材料に乏しく小動きとなりました。
NY市場
NY市場ではドル円は底堅く推移も上値は抑えられる。ドル円はNY時間序盤からじり高に推移し、一時110.83円まで上昇しました。しかしその後はNYダウ平均が軟調に推移したことがドル円相場の重しとなり、110.70円付近でクローズしました。豪ドル円はNY市場引け間際に78.40円付近から78.74円まで急騰しましたが、特段の材料は出ておらず一時的な上昇となりました
【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 1月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 1月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)[前年同月比] 1月
16:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 10-12月期
16:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 10-12月期
16:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値、季調前)[前年同期比] 10-12月期
16:30 CHF 四半期鉱工業生産 [前年同期比] 10-12月期
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 1月
18:00 DEM IFO企業景況感指数 2月
19:00 EUR 消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)[前年同月比] 1月
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 1月
22:30 CAD 小売売上高[前月比] 12月
22:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 12月
00:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
本日は要人発言の多く予定されています。昨日豪ドル相場は新規雇用者数が好調な結果となったものの、中国の石炭輸入禁止報道で水を差された格好でした。本日アジア時間は豪中銀(RBA)ロウ総裁の発言を受けての豪ドル相場の動きに注目したいです。NY時間はドラギECB総裁やクラリダFRB副議長、クオールズFRB副議長が相次いで発言します。複数の米国の連銀総裁発言が予定されており、この時間は各通貨動きづらい展開が予想されます。このところ各国要人の発言がハト派寄りに傾いており、相場はそうしたコメントをすでに織り込んでいるように見えます。タカ派寄りの発言となった場合にはマーケットが素直に反応し、トレーダーにとっては良いトレードチャンスとなりそうです。