NY時間の複数イベントに注目!
東京市場
東京市場では黒田総裁の発言受けて円安が進行。黒田総裁が「物価目標達成に必要ならば追加緩和を検討」と伝わるとドル円は買いが強まり、110.69円まで上昇しました。また東京市場後半にかけてクロス円は総じてじり高の展開となりました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではポンドが堅調。ロンドン市場に入るとポンドはアジア時間からの動きを引き継ぎ上昇しました。英失業率は横ばいの結果となり発表直後は反応が鈍かったものの、徐々に下値を切り上げる展開となりました。一方ユーロは特段の材料はないものの対円・ドルで下落し、ユーロ円は125.47円の高値から一時124.87円付近まで下落しました。
NY市場
NY市場ではドルが全面安。「米中通商協議で米側は中国に人民元の安定維持を要求」との一部報道からドルが対人民元で売られました。この流れで他通貨に対してもドルが売られる展開となり、ユーロドルはアジア時間の高値を上抜け一時1.13ドル半ばまで上値を広げました。またポンドドルはロンドン時間からの堅調な流れが継続し、1.3060ドル付近でクローズしました。
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース、季調前) 1月
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース、季調済) 1月
16:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 1月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 1月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 1月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
00:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 2月
04:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
本日はFOMC議事録の発表とメイ英首相とユンケル欧州委員長との会談に注目が集まります。FOMC議事録は1月29日・30日開催分の発表が予定されており、年内の利上げ停止やバランスシート縮小の早期終了に関して何らかのサインが示されるのか注目が集まります。ドル円は110円台後半にかけては上値が重い展開が続いており、111円を明確に超えてくる場面ではドル買いの圧力が強まりそうです。
一方、日本時間21日2時30分より予定されているメイ英首相とユンケル欧州委員長の会談では、EU側が再交渉に否定的なスタンスであることから事態の進展は難しく、先行きは依然として不明といった見方が強いです。ただ、会談時間前後は要人発言で欧州通貨が大きく値が動く可能性もあることから注意が必要です。
また本日、南アフリカでは2019年度政府予算案の公表が予定されています。国営電力会社エスコムの救済が避けられない状況ですが、財政赤字拡大に拍車がかかる内容となれば南アフリカランドのマイナス要因となりそうです。