米中閣僚級貿易協議で果報は出るか
東京市場
東京市場ではユーロドルが堅調。序盤は昨日の売りの流れを引き継ぎ、一時1.1249ドルと11/13以来の安値を付けました。ただその後、米の対中関税の引き上げ延期との報道が伝わるとショートカバーが優勢となり堅調に推移した。
ロンドン市場
ロンドン市場ではポンド円が軟調。英議会で行われるEU離脱修正案の採決は否決される可能性が高いとの報道が伝わると東京市場まで堅調だったポンド円は一転して、軟調な値動きを見せました。
NY市場
NY市場ではドル円が軟調。22:30に発表された米小売売上高が市場コンセンサスを大きく下回り、約9年振りの大幅な減少が伝わると米景気の景気減速懸念が意識され一時110.50円まで下落しました。
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 10-12月期
10:30 CNY 生産者物価指数(PPI)[前年同月比] 1月
10:30 CNY 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 1月
13:30 JPY 設備稼働率[前月比] 12月
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 12月
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前年同月比] 12月
16:00 TRL 失業率 11月
18:30 GBP 小売売上高(除自動車)[前月比] 1月
18:30 GBP 小売売上高(除自動車)[前年同月比] 1月
18:30 GBP 小売売上高[前月比] 1月
18:30 GBP 小売売上高[前年同月比] 1月
19:00 EUR 貿易収支(季調済) 12月
19:00 EUR 貿易収支(季調前) 12月
22:30 CAD 対カナダ証券投資額 12月
22:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 2月
22:30 USD 輸入物価指数[前月比] 1月
22:30 USD 輸出物価指数[前月比] 1月
23:15 USD 鉱工業生産[前月比] 1月
23:15 USD 設備稼働率 1月
RUB 実質鉱工業生産[前年比] 1月
00:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 2月
06:00 USD 対米証券投資 12月
06:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 12月
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
本日は米中閣僚級貿易協議に関する報道に注目したいです。北京で行われている米中閣僚級貿易協議は2日目を迎えました。先日は、米の対中関税の引き上げ延期との報道に対してドル買い圧力が強まり、その後の「米中交渉は依然として隔たりが大きい」などとする報道に対してはドル売りが進められました。
続く本日はムニューシン財務長官と習近平国家主席の会談が予定されており、米中首脳会談実現に向けて何らかの進展が見られればマーケットは好感すると思われます。一方で、米中問題の背後には米大統領選挙や中国共産党が打ち上げた中国製造2025との兼ね合いなど様々な要因が複雑に絡み合っており、両国ともに妥協点を見出すのは難しいと思われ、明日もネガティブな報道が伝えられる可能性が高いです。そのため、ドルや豪ドルでは売りが優勢となる可能性が高いと予想されます。
米中貿易問題は既に米中二国間のみの問題ではなくなっており、世界経済の行く末を左右する注目度の高いトピックです。ヘッドライン次第では通貨を問わず大きく動意付かせる要因になるので注意が必要です。