合意なき離脱への懸念が高まる
東京市場
東京市場ではドル円は小動き。米雇用統計待ちの様相が強く、パウエルFRB議長の発言や黒田日銀総裁の国債の買い入れ減額などについて質疑回答がありましたが、いずれも市場の反応は薄かったです。
ロンドン市場
欧州市場ではユーロドルはもみ合い。米雇用統計の様子見ムードが強く、「イタリア政府は12日に2019年修正予算案を欧州委員会へ送付する予定」との一部報道がありましたが、市場の反応は限定的。
NY市場
NY市場ではドル円は軟調。米雇用統計で、非農業部門雇用者数や平均時給が予想を下回ったことからドル売りが先行。その後一旦112.90円付近まで持ち直すも、ダウ平均の大幅下落や米長期金利の低下を受けてドルが売られる展開となりました。
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 四半期製造業売上高[前期比] 7-9月期
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 7-9月期
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[年率換算] 7-9月期
08:50 JPY 国際収支・経常収支(季調前) 10月
08:50 JPY 国際収支・経常収支(季調前) 10月
08:50 JPY 国際収支・経常収支(季調済) 10月
09:30 AUD 住宅ローン件数[前月比] 10月
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 11月
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-先行き判断DI 11月
15:45 CHF 失業率 11月
16:00 DEM 貿易収支 10月
16:00 DEM 経常収支 10月
16:00 NOK 消費者物価指数(CPI)[前月比] 11月
16:00 NOK 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 11月
16:00 TRL 四半期国内総生産(GDP)[前年比] 7-9月期
18:30 GBP 月次国内総生産(GDP)[前月比] 10月
18:30 GBP 商品貿易収支 10月
18:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 10月
18:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 10月
18:30 GBP 貿易収支 10月
18:30 GBP 鉱工業生産指数[前年同月比] 10月
22:15 CAD 住宅着工件数 11月
22:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 10月
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-今日のトレードポイント-
今週の注目点として最初に挙げるのは11日に行われる英議会のブレグジット合意案の採決です。ちなみに現時点では否決される可能性が高い情勢です。承認されれば英国は秩序だった離脱に向けて進みます。否決された場合、「無秩序な離脱」、国民投票の再実施、解散総選挙の実施までさまざまな選択肢が考えられます。いずれにしても困難は必至となり、議会採決後のポンドの動向には細心の注意が必要となります。次に伊予算案の問題ですが、こちらは12日に修正予算案を欧州委員会へ送付する予定ですが、ディマイオ伊副首相が「修正予算案に関して、欧州委員会と合意できると確信している」。ビスコ伊中銀総裁が「イタリアがユーロ圏を離脱する可能性はない」と伊要人がポジティブな発言をここにきて軒並みしていることから問題の解決に前進しているといえるでしょう。