FXレポート

米中通商摩擦再燃に警戒が必要

東京市場
 東京市場ではドル円は軟調。ファーウェイ幹部が米国の要請によりカナダで逮捕されたという報道から、米中関係の悪化が懸念されることでリスク回避の流れに。主要アジア株が軒並み下落となり、ドル円は一時112.75円付近まで下落しました。

ロンドン市場
 欧州市場ではユーロドルはじり高。米長期金利の低下に伴う買いが入ったことや、ユーロ豪ドルなど一部ユーロクロスの上昇につれた形となりました。

NY市場
 NY市場ではドル円は方向感が荒い展開に。ADP雇用統計や貿易収支が予想より弱い内容からまずはドル安方向に動きましたが、一時前営業日比800ドル近く下落したダウ平均がそこから450ドル以上買い戻される動きにつれてドルが買われる展開となりました。

【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 全世帯家計調査・消費支出[前年同月比] 10月
08:45 USD パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
08:50 JPY 外貨準備高 11月
09:00 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 10月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 10月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 10月
16:45 FRF 貿易収支 10月
16:45 FRF 経常収支 10月
16:45 FRF 鉱工業生産指数[前月比] 10月
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前期比] 7-9月期
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前年同期比] 7-9月期
22:30 CAD 新規雇用者数 11月
22:30 CAD 失業率 11月
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 11月
22:30 USD 失業率 11月
22:30 USD 平均時給[前月比] 11月
22:30 USD 平均時給[前年同月比] 11月
23:00 MXP 消費者物価指数(CPI)[前月比]
11月 00:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 12月
00:00 USD 卸売売上高[前月比] 10月
00:00 USD 卸売在庫[前月比] 10月
05:00 USD 消費者信用残高[前月比] 10月

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-今日のトレードポイント-
 本日はまず米国の雇用統計に注目となります。また日本時間の朝に予定されている、先週追加利上げ打ち止めを議論したことを示唆したパウエルFRB議長の発言にも注目が必要でしょう。発言内容や雇用統計の結果次第では現時点では利上げ予想が大勢を占めている19日のFOMCにも影響を与える可能性があるので注視が必要となります。その他、中長期的にはファーウェイ幹部逮捕の今後の動向にも注視したい。成り行き次第では休戦状態に入ったかにみえた米中通商摩擦への警戒感が再度高まる公算は高いとみています。

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