離脱協定案を巡る英議会の討議は波乱含みのスタート
東京市場
東京市場ではドル円は軟調な動き。「欧州機関投資家から日本株に売りが持ち込まれた」との指摘があり、日経平均は538円安と大幅な下落。ドル円もリスク回避の売りに押される形で下落しました。
ロンドン市場
欧州市場ではポンドは往って来い。欧州司法裁判所法務官が「英国には欧州連合（EU）離脱の決定を一方的に撤回できる権利がある」との見解を示したことが好感され最初は上昇しましたが、英首相報道官がEU離脱撤回の可能性を否定すると一転下落しました。ドル円は東京市場の流れを引き継ぎ下落しました。
ＮＹ市場
ＮＹ市場ではユーロドルがじり安。ウイリアムズNY連銀総裁が記者会見で米景気の先行きに対し強気な見方を示し、来年も段階的な追加利上げが実施されると予想。同総裁のタカ派な発言受けてドル買いユーロ売りの流れとなりました。一方でドル円は同発言を受け、一時113円台まで買い戻されたものの、その後は売りが優勢なクロス円に頭を抑えられ、ダウ平均の下落に追随する形で下落しました。
【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 四半期国内総生産（ＧＤＰ）[前期比] 7-9月期
09:30 AUD 四半期国内総生産（ＧＤＰ）[前年同期比] 7-9月期
10:45 CNY Ｃａｉｘｉｎサービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ） 11月
17:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ＥＣＢ)総裁、発言
17:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値） 11月
17:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値） 11月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値） 11月
18:00 INR インド中銀政策金利（レポレート）
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ） 11月
18:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
19:00 EUR 小売売上高[前月比] 10月
19:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 10月
21:00 USD ＭＢＡ住宅ローン申請指数[前週比]
PLZ ポーランド中銀、政策金利
USD 休場
00:00 CAD カナダ銀行 政策金利
04:00 USD 米地区連銀経済報告（ベージュブック）
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
昨日に引き続きブレグジットに関してＥＵ離脱案を巡る議会採決（討議は5日間の予定）の行方に注目です。昨日はＥＵ離脱に関する法的助言全容の公表を拒否したことが議会侮辱にあたると認定する動議を賛成多数で可決しており前途多難の様相を呈しております。また、伊予算案を巡る動きにも注目でしょう。本日はブッシュ元大統領死去による国民追悼の日であり米国の株式市場は休場となります。また、本日発表予定の米指標の大半が6日に変更となります。従ってドル円に関してＮＹ市場の動きは限定されると予想していますが、東京、ロンドンは昨日のリスク回避の円買いの動きが継続される可能性があるので注視したいです。
