草案可決は厳しい情勢
東京市場
東京市場のドル円は揉み合い。日経平均が230円超安となったものの、ドル円への影響は限定的で113円台中盤での狭いレンジ取引になりました。
ロンドン市場
欧州市場ではブレクジットで揺れるイギリスでラーブEU離脱担当相の辞任報道を受けてポンド売りが強まるなか、マクベイ労働年金相も辞任するとの報道が伝わると売りが加速しポンド円は147円から144.57円まで急落しました。
NY市場
NY市場では閣僚の相次ぐ辞任でメイ首相の政権運営への懸念を背景にポンド売りが強まりポンド円は一時144.263円まで下押しました。ただ、引けにかけてNYダウがマイナス圏から200ドル超高になったことから買い戻しが優勢となり145.152円で取引を終えました。一方で、ドル円はポンドの下落につられ113.10円まで下落しましたが、NYダウの反発を受けて113.611円まで持ち直して取引を終えました。
【今日の主な経済指標】
16:00 TRL 鉱工業生産[前月比] 9月
16:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 10月
17:30 HKD 四半期域内総生産(GDP)[前期比] 7-9月期
17:30 HKD 四半期域内総生産(GDP)[前年比] 7-9月期
17:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 10月
22:30 CAD 対カナダ証券投資額 9月
22:30 CAD 製造業出荷[前月比] 9月
23:15 USD 鉱工業生産[前月比] 10月
23:15 USD 設備稼働率 10月
06:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 9月
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-今日のトレードポイント-
英閣僚の相次ぐ辞任を受けてポンド売りが加速しています。昨日の会見では「私は正しい側にいると信じている」と発言し、EU離脱までやりぬく見解を示しました。ただ、現状の草案ではEU寄りの内容のため与野党の離脱強硬派の反発が強く議会での承認を得ることは厳しいと考えられます。このまま採決が否決となった場合、メイ政権の転覆も考えられ、さらなるポンドの下振れに注意したいです。