ブレグジットへの先行き不安は継続
東京市場
東京市場ではドル円が上昇するも上値は重い展開に。なお、黒田日銀総裁は記者会見で「日本の経済や物価は、ともに下振れリスクが大きい」「具体的に大きな下方リスクが顕在化した場合は金融政策を調整」「長期金利ゼロ%程度を今変えるつもりは全くない」などの見解を示したが、相場への影響は限定的でした。
ロンドン市場
欧州市場ではユーロ円はもみ合いの展開。128.30円を挟んだ方向感の乏しい動きとなりました。
NY市場
NY市場ではポンド系の通貨が乱高下しました。ラーブ英EU(欧州連合)離脱担当相が「11月21日までにブレグジットの合意が得られると予測」と発言したことが報じられるとポンドドルは1.2765ドル近辺から1.2831ドルまで急伸。しかしその後続報もなく、あくまでも離脱担当相の予測ということもあり一時1.2744ドル近辺まで戻しました。ポンド円も似たように報道後145.14円まで上昇しましたが一時143.88円近辺まで戻しました。
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
09:30 AUD 四半期輸入物価指数 [前期比] 7-9月期
09:30 AUD 貿易収支 9月
10:45 CNY Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI) 10月
15:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数 10月
16:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 10月
17:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 10月
17:30 CHF SVME購買部協会景気指数 10月
18:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI) 10月
20:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 10月
21:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
21:00 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:00 GBP 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
21:30 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比] 7-9月期
21:30 USD 四半期単位労働コスト・速報値[前期比年率] 7-9月期
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:45 USD 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 10月
23:00 USD 建設支出[前月比] 9月
23:00 USD ISM製造業景況指数 10月
PLZ 休場
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-今日のトレードポイント-
昨日の動きとして、ラーブ英EU(欧州連合)離脱担当相が「11月21日までにブレグジットの合意が得られると予測」と発言してポンド系通貨が上昇したものの、英ブレグジット担当局スポークスマンが「交渉の結論を出す日付は設定されていない」と打ち消し下落と報道に振り回された動きとなりました。本日もイングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表等のような指標等による動向より、むしろこのような発言等で相場が左右される展開となりそうです。その他引き続き伊予算案の問題にも警戒が必要とみています。