米国の中間選挙まで残り1週間に。
東京市場
東京市場ではドル円が上昇。米国の対中追加関税報道を背景に大幅安も警戒された上海総合指数がプラス圏に浮上するなど小安い水準で下げ渋ったため安心感でドル円は買いが優勢の展開となりました。
ロンドン市場
欧州市場ではユーロドルが下落。7?9月期ユーロ圏GDP速報値が予想より弱い結果となったことや、米長期金利の上昇に伴うドル買いの流れが継続しました。
ＮＹ市場
ＮＹ市場ではドル円は一時112.98円と高値を付けたものの、113.00円に観測される厚めの売りオーダーに上値を抑えられると失速してドル安の展開になりました。ダウ平均が一時280ドル超上昇したにもかかわらず、円売り・ドル買いでの反応は鈍かった。またポンドドルは昨日のハモンド英財務相が国会での「緊縮財政が終わろうとしている」という発言や、2019年のGDP見通しを上方修正したことにもかかわらず上昇しなかったことで、上値が重く一時8月17日以来となる1.2696ドルまで下値を広げました。ポンド円も連れて下落しました。
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 9月
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前月比] 9月
09:00 NZD ＮＢＮＺ企業信頼感 10月
09:01 GBP ＧＦＫ消費者信頼感調査 10月
09:30 AUD 四半期消費者物価（ＣＰＩ）[前期比] 7-9月期
09:30 AUD 四半期消費者物価（ＣＰＩ）[前年同期比] 7-9月期
10:00 CNY 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ） 10月
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 9月
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 10月
15:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
16:00 TRL 貿易収支 9月
16:00 DEM 小売売上高指数[前月比] 9月
16:00 DEM 小売売上高指数[前年同月比] 9月
16:45 FRF 消費者物価指数（ＣＰＩ、速報値）[前月比] 10月
16:45 FRF 消費者物価指数（ＣＰＩ、速報値）[前年同月比] 10月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況（介入実績）
19:00 EUR 失業率 9月
19:00 EUR 消費者物価指数（ＨＩＣＰ、速報値）[前年同月比] 10月
20:00 USD ＭＢＡ住宅ローン申請指数[前週比]
21:00 ZAR 貿易収支 9月
21:15 USD ＡＤＰ雇用統計[前月比] 10月
21:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 9月
21:30 CAD 原料価格指数[前月比] 9月
21:30 CAD 月次国内総生産（ＧＤＰ）[前月比] 8月
21:30 USD 四半期雇用コスト指数[前期比] 7-9月期
22:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 10月
JPY 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
JPY 日銀展望レポート
BRL ブラジル中央銀行政策金利
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
まず指標は日銀金融政策発表やＡＤＰ雇用統計等に注目したいです。ドル円は週末にトランプ米大統領が「日本が市場開放しない場合、日本車にも20％の関税を」と叫んでも111円後半で底堅く上昇したことや、月曜日にダウ平均が一時500ドル安まで売り込まれたときも112円前半では下げ止まったことから、下方向へのバイアスは弱まっているのではないかと感じています。ただし、中間選挙の投票を来週に控えており、トランプ大統領が突飛なことを言い出すリスクには警戒は必要です。ユーロは伊予算案に関してサルビーニ伊副首相は「当初の案通りに予算計画を進める」との見解や、コンテ伊首相も「2019年度の予算案を変更するつもりはない」などと述べるなど強気な姿勢を示しています。これを受けてＥＵがどのように対応するのか注目で、対応次第では下振れリスクは大きいとみています。
