リスク回避の円買いの流れはいつ止まる?
東京市場
東京市場は、総じてさえない動き。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の「FRBはさらなる漸進的な利上げを行なうだろう」、「労働市場は非常に強く、インフレ圧力が高まる兆候はない」などの発言が伝わったが、市場の反応は限定的でした。
ロンドン市場
欧州市場は、まちまちな8月英国経済指標の発表後はポンド安の展開に。しかし昨日に湧き上がったブレグジット交渉の進展期待は依然として根強く、売り一巡後は再び値を戻しました。
NY市場
NY市場では、長期金利の上昇を嫌気してダウ平均が一時560ドル超の大幅下落となりました。これを受けて市場ではリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが活発化したためドル円は下落。112.33円で取引を終えました。
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数 9月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前月比] 9月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前年同月比] 9月
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 9月
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI、改定値)[前年同月比] 9月
16:30 SEK 消費者物価指数(CPI)[前月比] 9月
16:30 SEK 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 9月
16:30 SEK 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 9月
16:30 SEK 消費者物価指数(CPIコア指数)[前年同月比] 9月
21:00 BRL 小売売上高指数[前年同月比] 8月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 9月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 9月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 9月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前年同月比] 9月
21:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 8月
03:00 USD 月次財政収支 9月
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-今日のトレードポイント-
国際通貨基金(IMF)が公表した最新の経済見通しで、2018年と19年の世界経済見通しを下方修正したことや、トランプ米大統領が、「9月に課した制裁関税に中国が報復すれば、同国からの残りすべての輸入品に追加関税を適用する」との姿勢を改めて示すなど米中の貿易摩擦激化に対する懸念もある等、市場ではリスク回避の円買いの要素が現状は揃っています。本日は円買いの材料が出れば動きは速く、逆に円売りの材料が出れば動きは限定的になると想定しています。また、15日が提出期限とされる伊予算案が出るまでは仕掛けにくく、それを見極めるまでは様子見という手法も一つだと思います。