イタリアの予算案に関連してユーロ安の動向は継続か
東京市場
東京市場は、15日が提出期限とされる伊予算案への警戒感から伊10年債利回りが4年半ぶりの3.5%台に乗せ、伊株が1年半ぶりに節目の2万を割り込んだことで欧州通貨は全般売られる展開に。ユーロは一時130.60円近辺まで下落しました。
ロンドン市場
欧州市場は、伊株や伊債券の軟調な動きに追随する形で欧州系の通貨は安値圏で張り付く展開となりました。
NY市場
NY市場では、ドル円は軟調に。東京市場、ロンドン市場の流れを受け円高が進行。さらにダウ平均が前週末比で一時200ドルを超える下落となったことを受け、リスク回避の円買いで、9月27日以来の113円を割れ、112.82円まで下落。その後は米株の下落の勢いが緩み、113.20円で取引を終えました。
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査[前年同月比] 9月
08:50 JPY 国際収支・経常収支 8月
08:50 JPY 国際収支・貿易収支 8月
09:30 AUD NAB企業景況感指数 9月
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 9月
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-先行き判断DI 9月
15:00 DEM 貿易収支 8月
15:00 DEM 経常収支 8月
21:15 CAD 住宅着工件数 9月
22:00 MXP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 9月
KRW 休場
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-今日のトレードポイント-
イタリア財政への懸念に対する市場の注目は高く、今週はこの動向により相場が動意づく可能性が高いでしょう。当面は懸念が落ち着くまで、もしくは新たに良好な材料が出ない限りユーロ安の流れは継続とみています。その他では、7日に中国人民銀行(中央銀行)が15日から預金準備率を1.0%引き下げると発表したことにも注目。人民銀行は今回の措置が元安圧力にならないとの見解を明らかにしたが、市場の一部には中国が金融政策緩和に傾けたとの見方も出ています。今回の件では大幅な金融緩和につながらないとは判断していますが、引き続きこのような情報にも注視はしていきたいところです。